東京キネマ

ビッグ・トラブルの東京キネマのレビュー・感想・評価

ビッグ・トラブル(2006年製作の映画)
3.0
こちらは、2006年公開の英加製作版『ビッグ・トラブル』。 原題は、『BIG NOTHING』。 こっちの方がぜんぜん洒落てます。 ちょっとブラックで、ウィットあり、テンポもありで充分楽しめます。 あのミミ・ロジャースが斧で頭カチ割られるシーンが見られるだけでも損はありませんよ。

但しねえ、これ「ビッグ・トラブル」じゃあないね、敢えて言えば「ビッグ・ミステイク」です。 良心が前提にあればトラブルだけど、犯罪じゃあトラブルとは言いません。 ただの失敗ね。 『ファーゴ』は不条理だけど、こちらは条理の世界です。 予告編に騙されませんように・・・。

しかしねえ、この手の映画を観る度にいつも思うんだけど、たかだか200万ドルのお金で、見ず知らずの人を阿鼻叫喚の中で惨殺できるかしらねえ。 そこに共感があるかないかで、興味のボルテージは全然変わってしまうんですよね。 欧米人てのは一般的な感覚として、そういうの解る解る、になるんでしょうか。 日本人だからそう思うのかも知れませんが、そこに乗っかれないと、どうしても何だかなあ~で終わってしまうんですよね。

まあ、ポップコーン・ムービーだから、ギャアギャア騒いで見られればそれで良しなんですけれど・・・。
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