プリンス

レーシング・ブルのプリンスのレビュー・感想・評価

レーシング・ブル(1976年製作の映画)
4.2
先日の除霊レビュー以来、不運続きです。仕事場でのボヤ騒ぎとプチカーチェイスからの事故。よく見りゃチャックも開いておりました。レビューするたびに100日寿命が縮まるってのは本当でしょうか?深夜版の新聞も読まないし、遠足のバスにも乗りません!出がらし映画マニア、プリンスです。
ガラッと趣きを変えて、レーシング・ブル!のレビューを致します。これ、原題THE CARの予定が、コーマン氏がダサイから要らね!と、あちらのTHE CARにタイトル売ったらしいです。そして候補として残っていたタイトルが今回のEAT MY DUST かGRAND THEFT AUTO(後のバニシングinターボ)だとか。今回の主演ロンハワード。元々監督志望な上に、この脚本のあまりのバカバカしさに出演を断り続けたところ、出てくれたら次回は監督をやらせてやると。コーマン氏に乗せられて渋々出演。そんな黒歴史、渋々映画を私は見逃さない訳でございます。肝心の内容は的確に書けば、三行で終わる内容ですが、ある事ない事書いて無駄に長文でレビュー致します。
リネンサプライでペーパータオルを取り替える仕事をしているレーシングドライバーに憧れる若者ベイビー、いや、フーバーことロンハワード。仕事で訪れたローカルなサーキットで、パツキンホットパンツのカワイコちゃん、ダーリーンに一緒にドライブでも、、、と、声を掛ける訳であります。トラックにアタシを乗せるつもり!?アレならいいわ!!と、今走ってたレーシングカーを指差す訳です。車は68年の赤いカマロ。よしやったると、みんなが見ている前でアッサリ車泥棒。彼女やら友達やら意味も無くギュウギュウに乗り込んで、意味も無くヒーハー!ショットガン撃ちまくりで逃げ回る訳でございます。壊れやすい感じの壁を突き破ってサーキットを飛び出して小さな田舎町を行ったり来たり、危なく無さそうな広場や柔らかそうな納屋が建っている農場を行ったり来たり。予算がありませんから、遠くには行きません。基本的にはただそれだけの映画でございます。意味も無く延々と近所で続くカーチェイスですが、そこにはワイルドなスピードも無ければ、ベイビーなドライブもありません。とにかくカントリーギターに乗せて、カクカクカクカクと終始早送り。わたくしはですね、特別な訓練を受けております。なんの違和感も無く猛スピードとして、むしろこれは味わいとして加点な訳です。そしてこの作品の一番の見所は、カーチェイスにドミノ倒し的に巻き込まれる街の人達の一発芸。車を盗まれたオッサンに警察、ガソリンスタンドのオヤジに通行人と、一人残らず見事なトンチの効いた完全なるバカしか出てこない訳であります。これは非常に勉強になる訳でございます。わたくしもあんな所に住みたいですよ。いや、KKKが怖いからやめときます。
そのまま、一ミリも山場の無いままのクライマックスでは警察は頼りにならんと、レーサー達が助っ人参上。この人達、もれなく皆んなぐでんぐでんの飲酒運転。全員がビールラッパ飲みしながらカクカクカクカク、、、時々巻き戻したりなんかしてまたカクカクカクカク、、、そりゃ酔ってますから大迫力のカーチェイスですよ。スピード狂のツンデレヒロイン、ダーリーンも渋々嫌々映画なのになかなかに爽やかな笑顔でカワイイ!!なんだか、ブーバーとダーリーン、アッサリいい感じになっちゃったりなんかして。
男ってバカねっ!
パチンコで根こそぎ負けて、キャバクラで金使い切った朝帰りのような、なんとも言えない、男なら誰でも経験あるような終わり方。くそ〜〜っ!!エンジン全開だっぺよ〜〜!!チギショ〜め!!と、吠えるしかない訳でございます。
因みに、特典映像ではスタッフみんなが、「あん時はサイコーだったべやー!」「みんな家族みたいだったわよ〜」と、イイ想い出話をしているのに、ロン・ハワードだけは、その後自分が監督したバニシングinターボの話意外は一切しておりませんでした。泣ける!
いつも通り無理矢理のレビューですが、この化石のようなジャケですから。当然、面白い訳ありませんしオススメも一切致しません。鑑賞は自己責任デネ!
でわまた!
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