冷戦中のヨーロッパが舞台で、
いかにもヨーロッパらしい色見のない渋味のある街の景色、
IT化前のモダンなオフィスインテリアなどが興味深く、
映像的には飽きることがありませんでした。
ということで良質な映画だということはわかるので、
気力を集中して鑑賞したのですが・・・
なかなか頭に入ってこないんですよね。
結構早い段階で、初見ですべて理解するのは無理だとあきらめてしまいました。
登場人物が多く、でもそれぞれがあまり大きな役を負ってなくて、
キャラが立っているわけでもなく、
しばしば回想場面が挿入されるので混乱させられるし、
リアルタイムでの緊張感があまり感じられない。
そして、結局のところ、諜報組織のうちわもめという、
とても狭くて閉じた世界の話なので、迫ってくるものがないんですよね。
エンターテインメントとしてみると、消化不良です。
だからといって、もう一度見たくなるようなミステリアスな謎も感じられない。
でも、雰囲気は嫌いじゃないし、ロシア娘はイイ!