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裏切りのサーカスのcobossのネタバレレビュー・内容・結末

裏切りのサーカス(2011年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

コレクターズ・エディションを入手したので2週目。やっと気が付いたが、リッキー・ターさんこだわりのイリーナは、ジム君が捕まって拷問されてるときに射殺された白い服の女の人であった。顔を覚えてないから分からなかったよ。ピーターが彼氏とよりを戻せたかは二周目でも分からなかったが、結構ひどい別れ方をしたみたいだから、ダメなんだろうなあ。ゲイリー・オールドマンとコリン・ファースとトム・ハーディのインタビューが入ってるのだが、トム・ハーディはめっちゃ何も考えてない肉体派、コリン・ファースは雄弁なインテリ(やや評論家風味)、ゲイリー・オールドマンは寡黙な感じだが、この役にめっちゃ気合を入れてたらしい(しかもうまくいったので自信作)ということがわかる感じで面白い。
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久しぶりに見たが、やっぱりめっちゃよろし。メイキングやインタビューなどが見たいので、DVDのコレクターズ・エディションを買うかどうか悩んでいるのだが、だいぶお高いので、特典映像がYoutubeとかに流れてないか探してみよう。BlueRayとかには入ってないのだろうか。
MI6は育ちのいい人が務めるところなので、皆さん発音がお金持ちっぽい。そこへ現場職員トム・ハーディが入ってくると、いきなり現場感覚が持ち込まれるのであった。
綺羅星のような名優さんの中でも、ひときわ発音がお金持ちっぽいのがコリン・ファースで、浅慮な女たらしの感じを出しておられます。あとトビー・ジョーンズの「この恨みはらさで置くべきか」的な意地悪な態度を見ていると、身長が低いのもきっと社会的にまずいのだろうなあ、というコードが透けて見える。
特に、映画前半の暗い雰囲気の職場を見ていると、家柄と発音でがんじがらめになっている雰囲気が伝わってきて、これではとてもソ連を批判できない、とまでは言わないにしても、「君と僕との間に大きな違いはない」というのは真実だなと思わせる。
「シャーロック」で売れ始めたベネディクト・カンバーバッチがおいしい役。クレジットは後の方だが、出番は多いし印象に残る。
原作にはないらしいパーティのシーンが良い出来。突然ソ連国家を歌い出す参加者の皆さん。ゲスト役で顔を見せているジョン・ル=カレも大きく口を開けて歌っておられます。きっと古き良きMI6のパーティでは本当に歌ってたのだろう。
トム・ハーディさんこだわりのイリーナは助かったのだろうか。あとピーターさんは彼氏とよりを戻せたのか。原作ティンカー・テイラー・ソルジャー・スパイは、たぶん読んでないか、読んでもすっかり忘れてるので、読んでみよう。
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