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ザ・パーソナルズ 黄昏のロマンス/パーソナルズのokawaraのレビュー・感想・評価

4.3
90年代のロウアーイーストサイドで、シニア向けのカルチャースペースがケアの対象から外される酷な事態は、ジェントリフィケーションの余波とも切り離せぬ福祉の機能不全なのだろう。
黄昏時をひとりで生きる孤独を癒していたはずの空間の危機を前にしても、彼らは圧倒的な多幸感でそれに打ち勝とうとする。記録映画において、そうした「個人の強さ」に還元するナラティブを無批判に肯定することはできまいが、それでも美しい作品であることには変わりない。
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