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ボビー・ジョーンズ 〜球聖とよばれた男〜のカーズWSAのレビュー・感想・評価

3.0
始まりは別の事業所にいる後輩から、平日のが安いから休みとってゴルフ行きませんか?、というなんて事ない電話だったんです。
人が人を呼び、それぞれの事業所のそれぞれの部署からひとりふたり抜くぐらいならいいだろう、と気づけば20人超え。中には首脳陣もいます。だいじょぶなんだろうか。今日はゴルフ。

ということで観てみました。
球聖ボビージョーンズ。生涯アマチュアを貫き年間グランドスラム(当時は全英オープン、全英アマ、全米オープン、全米アマ)を成し遂げた男。
マスターズの創始者のひとりでもあります。

対比として同時代をプロゴルファーとして生きたウォルターヘーゲンが登場。
また、"JH"ジョンヘイリーテイラー、ジェームズブレイドとともに三巨頭と呼ばれたハリーバードンも出てきます。
1890年代後半から第一次大戦まで主要タイトルはほぼこの三人です。

19歳で出た全英オープンでの途中棄権などのエピソードが描かれてました。

ジムカビーゼルがあんま好きじゃないんです。
でも我らがアレックス、マルコムマクダウェルが出てます。

モダンゴルフ、で有名なベンホーガンなんかはそのスイングの秘密に迫る!みたいにスイングとか技術的なことで取り上げられることが多いんですが、ボビージョーンズはその精神性や振る舞いなんかがフィーチャーされがちでこの映画もそうでした。

映画にも出てきますが、アドレス時に球が動いた、と誰も気づいてないのに自己申告して一打罰を加えたり、ゴルフというスポーツはこういうものだよ、というのを表すアイコン的な存在になってます。

ちなみにこのときウォルターヘーゲンに黙ってればわかんないのに、って言われるんですが、銀行で金を盗まないからといって褒められるわけではない、ゴルファーとして当然だ、と言ったそうです。

対してウォルターヘーゲンはプロとして如何に金を稼ぐか、というキャラに描かれていてまあわかりやすい。実際にも、プロ中のプロ、なんて言われてたとか。

全体的に大枠をなぞるような展開だったのでもう少し何かゴルフ的なものにスポットを当てて欲しかったです。

なぜプロにならなかったのか、ゴルフの発展とともにアマチュアとプロの位置付けの変わりようなんかを描いてくれたら、と思ったけどそんなん誰も観ないか。クラブハウスのエピソードがちょっとだけ出てきますが。

前回良かったので今日も良いスコアが出るといいな、と思いながら先輩車の助手席で高速を走ってます。
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