オキシジェンデストロイヤー

ボビー・ジョーンズ 〜球聖とよばれた男〜のオキシジェンデストロイヤーのレビュー・感想・評価

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さて、このところゴルフ映画ばかりを集中的に見てますが、とうとう王道実録物きましたね。

生涯アマチュアを通し球聖と呼ばれたボビー・ジョーンズ。当時ゴルフはお金をもらうプロよりアマチュアのほうが地位が高かったんですよね。プロはクラブハウスに入れなかったりもしたそうです。

実録物なのでいわゆる映画的で突飛な描写はそれほど出てきませんが時代劇として丁寧に作られてる印象でした。
でもそれがイイ!ってことでかなりゴルフファン向けですね。アメリカ人のボビーがゴルフ発祥の地スコットランドで受け入れられる下りも背景知識がないと何がなんだかわかりませんしね。

ジム・カヴィーゼルのなりきりっぷりとスイングの再現度もよかったですが、なによりよかったのはライバルであり親友でもあったウォルター・ヘーゲンの伊達男っぷりですね。粋で洒落てて自堕落で憎めない深みのあるキャラでした。実際の本人も割りと無茶苦茶なスイングだったのに勝負師で林に打ち込んでも最終的には勝っちゃって強かったらしいです。

ゴルフシーンについてはティーショットやフェアウェイでの派手さや凄さみたいなものはそれほど伝わらないですが、ロングパットをバンバン決めるという場面を多用してその凄さを表現してたように思います。そういう点でゴルフを本質的に描こうとしてるのかなと思いました。ゴルフのスコアは65%がグリーン近くで決まるそうですから