さとみん

座頭市血煙り街道のさとみんのネタバレレビュー・内容・結末

座頭市血煙り街道(1967年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

やはり三隅研次監督作品は一味違う。
公儀の隠密:赤塚多十郎役の近衛十四郎も良い。

旅先で会った母親から息子を父親に会わせてくれて頼まれ、父親をさがしに行くと、父親は絵師でヤクザと役人に監禁されて、ご禁制の春画を描かされていた。
赤塚多十郎はお役目で調査しに来ていたが、何故か被害者である監禁されていた側の父親まで「お役目」で斬ろうとして市と決闘になるが、最後は負けを認め去っていく。
実にテンポ良くまとまっていて、子供や敵との絡みが上手い。

まあ子供が小生意気で可愛げがないっていうのはあるが。それでも母親の似顔絵だと思って描いていたのが市の顔だったりするのは良い。

絵師の息子は血を受け継いで絵が上手い。この展開の巧みさとしっかりしたストーリーが流石三隅研次監督。
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