交通事故で妻を失い、激しい喪失感を抱きながらの毎日を過ごすリアム。
ある日、目の前で交通事故が起こり、炎上する車の中に閉じ込められた少女を救出したことから、一躍、町のヒーローとなる。
そんな彼は、偶然出会った銀行の窓口で働くとある女性に、亡き妻の面影を見る。思い切って声をかけようとするが、そのタイミングで銀行強盗が押し入ってきて……。
まとまりに欠ける、よく分からないあらすじだけど、本作も時系列がやたらと前後する作りになっており、非常に分かりづらい。「今語られているエピソードはいつの話?」と首をかしげること多数。
しかし、実を言うとこれは真相の意外性を強調するための演出であるということが、のちに分かる。そしてそれが明らかになった途端、主人公リアムを見る目が180度ガラリと変わることだろう……いやこいつ、相当ヤバいぞ。
リアムに車から助け出された少女がリアムにマジ惚れしてしまうのだが、これがある意味きっかけとなったのかもしれない。
ノーマン・リーダスにはさほど見せ場はない。
レイ・リオッタは拍子抜けするほど ‶普通の” 刑事。多少頭が切れる程度。彼が演じるんだから、何か裏があると勘繰ってしまうという悪いクセは治りません。
終盤は銃撃戦。銃弾の雨の中、パトカーから次々と出てきては撃たれていく愚かな警官共に呆れてものが言えないよ。