くもすけ

恐怖の影のくもすけのネタバレレビュー・内容・結末

恐怖の影(1971年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

撮影コヴァックス。殺害シーンで、被害者たちが水溜りに放り込まれたり、棒で突かれたりする様子が簡潔に繋がれている。

監督脚本は女狐で組んだフレイカー✕カリノ。原作者は男性名でミステリを執筆していたDeloris Florine Stanton。
「午後の曳航」で覗く壁の穴が、今作では天井にあいている。ただ撮影台本でヒュームが大幅にリライトした、ともいわれどの程度カリノが書いたのかわからん

ロック本人はインスリン注射、といっていたが中身は違ったわけね。アメーバの分裂についてしゃべるとこでなんとなく「ツイステッドナーヴ」思い出す。
ラストシーンは、流れてる音楽もいい雰囲気で、結末がわかってバッサリ終わり潔い

今作以外のカリノの女性主演映画「女狐」「レザレクション」と見てきたが、今作と甲乙付けがたいのがI Never Promised You a Rose Garden (77)。ヒットした「カッコーの巣」路線を狙ったコーマン製作の低予算作品で、幻覚と現実が混交したヴィジョンに悩まされる統合失調症患者が入院する話。「17歳のカルテ」と時代設定が同じで、管理者や他の患者からのいじめをやり過ごしながら(原作者はユダヤ系)、理解ある治療者の施療で寛解していくキャスリーン・クインランが瑞々しい。