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心の香りのmyjstyleのレビュー・感想・評価

心の香り(1992年製作の映画)
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両親の離婚騒動で見知らぬ祖父の元に押し付けられるようにきた少年と京劇の名優であった祖父との反発と和解の物語。お向かいの少女や祖父と親しく付き合う蓮おばあさんが少年に優しく接するエピソードに心が温かくなります。やがて、京劇を通じて少年と祖父の気持ちが通じます。離れていても二人で掛け合うラストが力強い。京劇は古くてダサいと見る向きもありますが、民の心を癒す大事な伝統文化です。「心の香り」とは、かけがえのない大事なもの、要という意味。血のつながりや縁、伝統の大切さがしみじみと伝わります。蓮おばあさんはいぶし銀のような演技で人柄の良さが醸し出していました。あっけない死が切ない。
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