このレビューはネタバレを含みます
マノエルドオリヴェイラ2本目
しっとりとして、上品な色使いな映像を撮る人なんだなと
精神病院にて、
キリスト、ニーチェ、ドストエフスキー作品の登場人物が神についてあれやこれや語るという設定が面白す…
今年ダンテの『神曲』を読んだので、オリヴェイラのこちらも今年中に観たいと思ってて、忙しい年末に滑り込みでなんとか観れました。
オリヴェイラの描く『神曲』は、ダンテとは全然違います。
舞台になるの…
聖書やらドストエフスキーやら色んなテクストが演じられて絡み合う。罪と罰のラスコリニコフとソーニャが会話してる後ろでラザロが復活したり、とにかく人を食った演出。
そもそも彼らは演じてるのか、狂ってるの…
素晴らしい作品。
聖書やカラマーゾフの兄弟、ラザロの復活、罪と罰などの話を精神病棟で演じる話。所々脚色を入れることで、神の不在などのメッセージが入る。
散々語り継いだ後、ラストにはカチンコが入る。…
食卓シーンでの切り返しが凄い。
どうやって撮ってるのか、、芝居の繋ぎが滑らか過ぎる、、2-3カメ使ってるのかな、、
ぶっ飛んだ話だけど、カット構成やアクション繋ぎ視線交差の上手さや突発的なアクション…
「これは映画であって、現実ではない。映画とは何か?それは幻影だ。人生そのものではない。しかし一方で人生というものも存在しないものだ。それもまたひとつの幻影にすぎない。書物もなく、歴史家もおらず、記憶…
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