マノエル・ド・オリヴェイラ監督作品。
一言で言って、傑作です。
傑作ですが、様々な挿話と哲学が含められており、私の貧弱な語彙では言い表せません。
大人になり多忙な毎日で忘れた振りをし、直視しないよ…
「キリスト教のこと何もわかりません」「ドストエフスキーって誰ですか?」って人にはあまりオススメできない映画かもしれない。「哲学者と預言者の議論が興味深かった」「マリアデメディロスが綺麗!」なんていう…
>>続きを読むオリヴェイラによるメタフィクション作品。
観賞後、真っ先に思い浮かんだのはトーマス・マンの『魔の山』。もっとも本作は、ヨーロッパ社会全体ではなく「キリスト教」に焦点を絞っている
○着想はダンテ…
病棟の精神病患者の戯言という名目のもと、ラスコーリニコフ、カラマーゾフ兄弟、キリスト、アダムとイヴ、ニーチェかぶれの哲学者と敬虔なキリスト教徒の預言者の対立等々の説話を織りなす。知識コラージュの構成…
>>続きを読む自分を偉人だとか小説の登場人物だと思い込んでいる精神異常者(?)たちが哲学的、宗教会話やドストエフスキーの小説を演じるやばい映画。おそらく、カラマーゾフの兄弟と罪と罰を読んでいないと何が起きているか…
>>続きを読む精神病院を舞台に自らを神話、古典文学の登場人物と信じる患者達による叙事詩。
ラスコーリニコフへソーニャが『ヨハネによる福音書』11章を朗読するシークエンスは、J-L ゴダール『こんにちはマリア(J…
悲愴と名の付くベートーヴェンのソナタ第一音から幕を開ける。ジャーン。舞台は伝説の聖人になりきってしまった者が集まる精神病院。ラスコリーニコフ、アダムとイヴ、キリスト、預言者、ニーチェ等になりきり演技…
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