おおなり

神曲のおおなりのレビュー・感想・評価

神曲(1991年製作の映画)
3.5
ベートーヴェン《悲愴》と共に始められ、シーンのひとつとしてのピアノの演奏と人間の声によって神や宗教や哲学が語られる。動きの少ないカメラで映す難解な会話劇はある種のベルイマンの手法に通じるものがある。

木の下で全裸の男女が林檎をかじる、これは紛れもなくアダムとイヴの表現であり、果たしてこれは官能的芸術か、或いは芸術的官能か。