たむランボー怒りの脱出

神曲のたむランボー怒りの脱出のレビュー・感想・評価

神曲(1991年製作の映画)
2.2
オリヴェイラの最高傑作という評をよく目にするが、僕はダメだった。
この説教臭さというか。

ドストエフスキーや聖書のなかの登場人物に扮した精神病患者が倫理について議論し合うアイデアは面白いにしても、議論の仕方が演劇的でウソ臭いのが良くなかった。

ひとつひとつのショットはどれも絵画のようにバッチリきまっているのだが、画としての面白さはあっても繋ぎの面白さがあまり無い気がした。
オリヴェイラの素朴なモンタージュの印象は、この作品では薄かったな。