ふじたけ

神曲のふじたけのレビュー・感想・評価

神曲(1991年製作の映画)
4.2
自分を偉人だとか小説の登場人物だと思い込んでいる精神異常者(?)たちが哲学的、宗教会話やドストエフスキーの小説を演じるやばい映画。おそらく、カラマーゾフの兄弟と罪と罰を読んでいないと何が起きているか分からない。ラスコーリニコフとソーニャ役の人はぴったりだけど、アリョーシャってあんな顔なのか笑 預言者、ニーチェ、アダムトとイブ、ラザロが出て来たりでもうなんやねんこれ笑笑
哲学というよりは宗教要素の方が強い。なんだか、信仰というものが少しわかった気がする。宗教を信じている人も本当は全ては幻想すぎないと思う瞬間があるけれども、その幻想が生きる意義となりうることが、宗教と幻想を分け隔てており、信じ続けられるのではと思った。存在するから信じるのではなく、自分の信仰によって存在を生み出すのだ。全てはただ示されるのみなのだ。
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