ゆっきー

神曲のゆっきーのネタバレレビュー・内容・結末

神曲(1991年製作の映画)
4.5

このレビューはネタバレを含みます

スゲーモノを見てしまった感! 精神病院が舞台で、登場人物達が自分たちのことをニーチェだの、罪と罰の主人公だの、イエスだのアダムとイブだのと思い込んでいるっていう厄介な映画。 しかもその調子で140分続くっていう。
こうした人々の群像劇なわけだが、なにか標準が定まってないようで定まってて、最終的に一つの情感に収束する感じがたまらない。ここでもラストはやはり窓。窓の奥の人々が去っていき、ピアノが止まってカチンコがでてきて「CUT!」の掛け声とともにストップモーションとなるのが衝撃。
これはオリヴェイラでもかなり傑作の域ではなかろうか。長いから途中だれるけどさ。老婆を殺害するシーンの撮り方もなんかスゲー。
ゆっきー

ゆっきー