「天才を演じ続ければ天才になれる」と言い、実際に時代の寵児に昇り詰めたサルヴァドール・ダリ。
ダリが〈ダリ〉という厚い鎧を着る前、まだ繊細な芸術家の卵だった時代を、盟友ロルカのまなざしを通して情緒たっぷりに描いた作品。
映画の中のダリとロルカはよく似ていて双子みたいに見えた。
刹那的に惹かれ合い、宿命的に別々の道をゆく2人。原題LITTLE ASHESの通り、吹けば飛ぶような恋が切ない。
尚、オマケみたいに描かれるブニュエルはもっと切ない。
ダリ役にロバートパティンソン、努力型狂人ダリの痛々しさを上手に演じていた。
肌が白すぎてギョッとしちゃうことしばしば。トワイライトなヴァンパイア仕込みだから仕方ないねぇ。
