ジャイロ

雀のジャイロのレビュー・感想・評価

(1926年製作の映画)
4.2
DVDを再生すると淀川さんの解説から始まる

淀川長治さんの世界クラシック名画100撰集(78)

淀川さん「スパロー、すずめ。フロリダの方で悪い男がいましてね、悪い女がいましてね、子供をさらってくんです…」

淀川節炸裂

楽しい

アメリカの恋人メアリーピックフォードの出世作、ディズニーの教科書、なんか安心する。淀川さんの解説、大好きです。

淀川さん「…スリルスリルスリル、逃げて逃げて逃げて、とうとう…やがて…」

オチ言っちゃってる~~!!!

そんなバカな~~~~!!!

まだ本編始まってないのに~~~!!!

淀川さんの解説、これだから大好きです。

さて、予習したくないけどしちゃったし、これから復習でもするか…初見だけど…



スズメの見張りで忙しい神様。哀れなモリーと7人の孤児、そして赤ちゃん。これからどうなってしまうのか?(知ってるけど)

なんてユーモラスなんだ。こんなに悲惨な状況なのに笑いをくれる。モリーのすっとぼけ方がベッタベタで楽しい。

手だけの別れが切ない。

赤ちゃんが可哀想すぎる。

そして、あんまりだ。あんまりだよモリー。

ついに逃げ出すモリーたち。悪意をもって解き放たれる追跡者。迫りくる危機。もたつく子供たち。行く手にはフロリダ名産のアイツが待ち受けている。

危険極まりないその逃走経路。わかっちゃいるけどすごいスリル。崩壊しそうな道、はみ出るおしり、ワワワワ…危ないって!!!

頑張れー!

モリー頑張れー!

楽しいですねこれ

ラストでグッときました。健気すぎる。全員、自分の子どもだと言い張るモリーママ。そこからは、なんだか涙が止まらなくなってしまいました。

ホントいい映画でした。

明日息子とスパイダーマン観に行かなくちゃならないのでこの辺でもう寝ます。それでは、さよなら、さよなら、さよなら。