メアリー・ピックフォード。
売られるためにさらわれてきた子供たちの最年長。小柄で元気いっぱいの彼女が、悪を相手に立ち向かい、十人そこそこの子供たちを引き連れて、恐ろしい沼地からの脱出をはかる。
ワニがうじゃうじゃいる沼地の上を、木に結わえたロープを使って飛び越え、今にも折れそうな木の枝をつたい、ハラハラドキドキの連続。途中、ボクのお尻が可愛い。
とうてい逃げる道などないと思った沼地内の囲われ地から、絶対負けない強さで外へ外へ。
メアリーの頭突きがチャーミング。はしごで子供たちを二階へあげる時も、悪いやつと戦う時も。
まるで自分の子供であるかのように全力で弟妹たちを守ってきた彼女なりのハッピーエンド。
"強い意志のあるところに道は開ける"ことを、小さな少女役の"アメリカの恋人"メアリー・ピックフォードがたくましく演じて魅せた。
淀川長治さんの解説が素晴らしいので、おすすめします(ネタバレ注意です)。
http://www.ivc-tokyo.co.jp/yodogawa/titles/yodo5044.html