ヒロシニコ山

魔女の棲む村のヒロシニコ山のレビュー・感想・評価

魔女の棲む村(1983年製作の映画)
5.0
光がビカビカしたら人間が死ぬホラー『ブギーマン/死霊の鏡』でホラー映画監督として80年代のアメリカ大陸を歩み始めたロメル。アメリカでの妻となったスザンナ・ラブを魔女役に据えて、ドナルド・プレザンスが光をビカビカするあたりがロメル節か。この明滅への拘りは『狼の優しさ』Blu-rayでのコメンタリーにてフリッツ・ラングからの影響を口にしていることから、やはり意識的なものであったことが分かる。ドイツ表現主義がアメリカへと流浪した顛末として、ラストの『レイダース/失われたアーク』丸パクリのゴア描写に収束するあたり、ロメルの異常さを感じる。ネオレアリズモのはぐれ狼的なアルジェントが『サスペリア』を放ったことと魔女ホラーの土台で比較するのも何か楽しい。アルジェントはメタルに関心を示し、ロメルはパンクであった(リチャード・ヘル主演で映画を作っている)ことも対照的。ちなみにビデオのジャケ裏解説は青山正明。「スザンナ・ラブは美人だね」とか書いてて苦笑する。
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