菩薩

ナインス・ハートの菩薩のレビュー・感想・評価

ナインス・ハート(1978年製作の映画)
3.3
あの「カリオストロの城」の元ネタと一部では囁かれている(マジ!?)チェコ産ゴシックファンタジー。ストーリーは至極単純、悪い伯爵(錬金術師?占星術師?総じて魔法使いみたいなやつ)に魂抜かれたかわゆいお姫様を、きったねぇ放浪の身の学生風情が救う、とただそれだけ。ただストーリー以上に面白いのが、なんと言っても悪役の髪型で、頭頂部は限りなく絶望に近いバーコードなのに、横はフッサフサと言う、もっと分かりやすく言うと「諦めの悪いジョン・カザール」の髪型をしているもんで、もうそっちばっか目が行っちゃってストーリーとかどうでも良くなる。囚われのお姫様も王様のブランチのはしのえみの二兆倍は可愛いけど、頭にヨックモックのシガール100本くらいぶら下げた髪型してる、結局のところこの作品髪型のクセが強いんじゃ。細かいとこに目を凝らすと、細部の美術はなかなかだったりするけど、ストーリー自体は平凡なくせにだいぶ間延びしてるので面白くは無い。悪役のハゲは不老不死を目論んでて、タイトルが示す通り9個の心臓でその秘薬が完成するって、銭形警部の「あなたの心です。」の元ネタは確かにこれか…?なんて嘘です。ユライ・ヘルツはこれで4本観たけど、未だに一本もハマらず、まぁネタにはなるんだよな…。オープニングアニメーションはヤン爺夫妻。
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