破綻した結婚生活を取り戻すためキャンプに出掛ける夫婦。ゴミを散らかし、銃をぶっ放し、カンガルーを轢き殺す。これは自然への冒涜だ！遂に自然や動物を怒らせてしまう！
晴天の昼間に出掛けりゃいいのに、暗い中キャンプに向かうのが既に不吉で面白いｗピリつく空気、不吉な雰囲気、何か起こりそうで何も起きないのが面白すぎる🥺💕鷲に襲われたり可愛いポッサムに噛まれるクソ旦那ワロタ！後半は旦那の一人芝居ｗ警告がいくつもあったんだから、おとなしく帰宅しなきゃ駄目よね🥺

• #70年代
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• #環境
• #環境破壊
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ピーター・ウィアーの流れなのでは、コレは。『ザ・ラスト・ウェーブ』をずっと思い出していたけれど。オーストラリアの自然は太古の呪術と勝手に結びついている。
関係性がギリギリの夫婦が、なんとかやり直そうとキャンプへ行く。ただ行きたいのは夫だけで、妻は連れられていくだけ。
夜中にはイヤというほど動物の鳴き声がする。齧歯類のわけのわからないやつがテーブルの葡萄を食べている。菌は大丈夫なのか。海では黒い影におびえて射殺するとジュゴンだ。殺す必要はあったのか。
妻は何度も「帰りたい」と言い、二人は喧嘩となる。ほぼ夫による監禁状態に近い。ずっとキリキリとした怒りの緊張が続く。
『ザ・ラスト・ウェーブ』も本作も、自然の中にいると人間は狂っていく。『モスキート・コースト』も、と書こうと思ったら、これもピーター・ウィアーだった。

仲悪い夫婦はロングドライブなんか出ちゃダメ！
この夫婦はもうドライブ初めからずっと喧嘩ばっか。
他にも雰囲気最悪なドライブからさらに転がりおちる映画『ヒッチハイク』(1976)って映画もある。

途中でカンガルー轢き殺しちゃったり、
立ち寄ったガスステーションでは変な男がじろじろ見てきたり(その男の目と車のヘッドライトが重なる映像がまた気持ち悪さ増！)。
序盤からいや〜な雰囲気でてんでうまくいかない。
夫はどうやら今回の旅で夫婦仲を修復したいようだ。

タイヤ交換してたら大雨降ってきて、
飼い犬を同行させた夫に奥様はご立腹(ちょっとこの奥さんひどい)、
そして森の中で同じルートをぐるぐる迷い…、
遠くで獣の遠吠えが鳴り響く…！

諦めた夫はそこでテントを張りキャンプ！
銃を片手に海辺の勇者きどり…飲み干した酒瓶をそこらに捨てるわ、銃をそこらじゅう乱射しまくるわ、勝手にテリトリーに入ってきてやりたい放題。

虫や動物のクローズアップ。
轢き殺されたカンガルー、
殺虫剤を散布されても元気な蟻たち、
卵を奪われ逆襲してくるワシたち

最初はヒステリー気味で夫の気持ちを汲まない奥さんにいらいらされられてたのが…
帰りたいって訴える奥さんの言葉無視、
一方的に自分のペースにつきあわせようとする夫の態度に次第にムカムカさせられてくることでしょう。

そしてやがて来たる自然から人間への報復。
動物の叫びに精神を蝕まれるバッドトリップ映画！