ペコリンゴ

ドラえもん のび太の大魔境のペコリンゴのレビュー・感想・評価

3.5
記録。
だからみんなで。

藤子・F・不二雄原作の大長編ドラえもん3作目を元に制作された劇場版ドラえもんの3作目。前作に続きこれも初見。

探索され尽くした地球上において、まだ見ぬ魔境があると信じて疑わないジャイアンとスネ夫は、のび太(間接的にドラえもん)にアフリカの魔境探しを命ずる。「自家用人工衛星」による魔境探しを開始し、お使いに出たのび太は薄汚れた野良犬ペコと出会う。その後一向に魔境は見つからなかったが、ある日ペコは衛星が捉えた一枚の写真をのび太に見せる。そこにはジャングルの奥地に佇む犬型の巨神像が聳え立っていた。のび太らいつものメンバーとペコは巨神像を目指す冒険へと旅立つ。

それにしてもこのジャイアン、ノリノリである。

そもそもの言い出しっぺであり、やたらと冒険ムードに拘りまくる。そのくせ突然冒険なんかやめると言い出し、その次の日には一度決めたことはやり通すと冒険の再開を決定。その後、度重なるピンチは全部俺のせいだと拗ね、裏では豪快に男泣き。

もはや本作の物語はジャイアンの自己中っぷりと不器用さが動かしていると言っても過言ではなく、タイトルを「ジャイアンの大魔境」に改めても良いくらいだ。終盤の戦火の中、男らしく森の中を歩んでいくジャイアンと、遅れてついて行くのび太達のシーンは印象に残る名場面。

ジャイアン以外だと、劇場版で出来杉くんが初登場した他、便利な秘密道具はいつもの空き地に置いてきてるというシチュエーションとその活かし方も面白い。だけど、もっと便利な道具を所持したままなのがご都合主義に感じちゃうかな。

大きな頭に対してかなり小さめなキャンピングハットを被ったドラえもんが可愛かったですね。