<概説>
シャム双生児の男根の付いていない方が息子をこさえた。十二胎という驚異的な数を生み出した怪物ベリアルは、奇形というハンデに負けず幸せな家庭を築くことができるのか。カルト映画三部作の最終章。
<感想>
色々なところで「もはやコメディ」と評される最終章ですが、これは確かにコメディとしか形容できません。話の内容自体は『バスケットケース2』の焼き増しそのもので、緊張感より全体的な雑さの方が目につきます。
会話だとか行動だとかが全部どこかずれていて、安っぽいホームコメディを見ている気分。会話の言葉選びも単調かつちぐはぐなので、頭の中いっぱいに?マークが。おもしろいのですがシリーズ通して見ると異色。これまでのシリーズ通してあった悲哀はまったく感じられません。
ただシリーズではなく単品映画として視聴すると楽しいです。十二胎の子供達が数珠つなぎで雑に出産されるシーンやベリアル君最終形態など、ツッコミどころの塊。敵役がどこで死ぬかも2でおおよそネタバラシしているので安心して笑えます。
しかしわざわざ最終作単品で勧めるといえばキワモノに違いなく、やはり評価には迷う作品ですね。