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時には娼婦のようにのyoursuitcaseのレビュー・感想・評価

時には娼婦のように(1978年製作の映画)
2.0
まさか越美晴さんが日活ロマンポルノでヌードを披露していたとは。1stシングル「ラブステップ」が78年10月発売で、この映画の公開が78年9月。デビュー直前という時期に、よくこんな役柄を引き受けたものだ。
なかにし礼の半生を描いた作品で、本人が原作、脚本、音楽、主演と大活躍なのだが、残念ながら作品としてはかなり退屈。
妻役の鹿沼えりは超美しいし、カーナビのアイデアを思いつくあたりは流石。たらこスパゲティが全国に広まったはいつ頃なのだろうか(wikiによると63〜67年に渋谷「壁の穴」が発祥)。
チョイ役の大信田礼子さんの台詞は「ねぇアナタ早く行きましょ、オシッコしたい」のみ。タクシー初乗り料金330円。
越美晴を探しに青森に着いたなかにし礼は「田茂木野」行きのバスに乗り「汐見台病院」で下車。現在は「汐見台病院」というバス停は存在しないようだが、この病院も現存しないのだろうか。
小沼本では本作についてあまり語られていないが、「伝記風であれ何であれ、過去のトラウマや持病に苦しむハナシなんて、全く興味もないし、病気で苦しむ演技など見たくもないからである」という記述から、監督としてはあまりやる気が無かったことが伺い知れる。作品中に流れる音楽のピアノ演奏も越美晴さん。
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