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NITABOH 仁太坊―津軽三味線始祖外聞のmitakosamaのレビュー・感想・評価

3.2
個人的には悪く無かった。津軽三味線の元祖的な仁太坊の生涯を描いた話。

幕末期、病気で失明した仁太郎。瞽女(女性の盲芸人)に三味線を習い実力を上げ成長。
当道座(男性盲人の互助組織)に煙たがられるが、支持者も現れる。麹問屋の博学な息子は、叩き方の強い仁太郎に高価な太棹を買ってくれたりする。
壁にぶつかった仁太郎に、和尚さんはイタコの修行を進めたりする。

実話を元にしてはいるが、フィクショナルな要素も追加してるっぽい。
例えば、幼い頃にあった女の子がヒロインとして再登場とか、
対立する当道座が一方的に悪く描かれていたり、
ラストバトルに敵方にイケメンが登場するなど…
その辺の実話じゃあり得ない展開は、まぁご愛嬌。

幕末ということもあり士農工商制度が崩壊した時期でもある。身分の差を乗り越える時代と、型にとらわれない仁太郎の演奏がマッチしているよう。

しかし、WAOワールドという余り聞いたこともない制作会社による作品。調べると学習塾とかを経営するグループ企業なんだそうな。
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