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愛されちゃって、マフィアのtntnのレビュー・感想・評価

愛されちゃって、マフィア(1988年製作の映画)
5.0
『Bizarre Love Triangle』に乗せて描かれる電車での暗殺シーンからして最高という言葉以外見当たらない。
カット毎に衣装を変えるミシェル・ファイファー。そもそも、全場面のデザインセンスが素晴らしくて、惚れ惚れとしてしまった。
アンジェラとマイクが出会うエレベーターで、椅子の格子越しに見つめ合うのも、笑えるようでいてちゃんとロマンチック!
ドライブスルーでのアクションも面白かったなあ。
警察とFBI、アンジェラとマイク、トニー・ザ・タイガーの元妻とアンジェラなど全ての人間関係が収斂していくクライマックスも勿論面白い。
スーパーのショッピングカート挟み撃ちとか、ベッドから起き上がるとそのまま出勤できるギミックとか細部も楽しい。
これで80年代を終わらせて、『羊たちの沈黙』に移行していくジョナサン・デミのフィルモグラフィーも重要。
確かに、『ストップ・メイキング・センス』や『サムシング・ワイルド』のような才気煥発な感じは少し抑えて、今まで培った技術を余すところなく盛り込んだ、円熟の極みみたいな一本。
カーテンコール的エンドロールで100点満点叩き出し!!!!
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