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ガールズ・ルール! 100%おんなのこ主義のmkのレビュー・感想・評価

4.0
「シルクの手袋は投げ捨てろ!」

本作は、中高時代を女子校で過ごした私としては堪らない映画。「女子校だからこそ、思う存分自分を発揮できる」「真の自由を見つける」って、共学に反対する彼女たちは言っていたけれど、本当にその通り。(しかし、共学を全否定しているわけではないという塩梅も良かった。)

時代設定的にウーマンリブ('60後半-'70前半)が活発になり始めたフェミニズム初期の頃の話を描いてると思うのだけど、本作もフェミニズムに溢れた映画だった。後半になるにつれて高まっていく団結力には、なんだか涙が止まらない。

そして、キルステン・ダンストが最高!ラビオリを食べながら夢を語る姿も、共学を阻止するためなら手段を選ばない反抗心を見せる姿も。可憐ながらも力強さを感じて、とても輝いていた。名門女子大に通う女性たちを描いた『モナリザスマイル』では、真逆の保守的なキャラクターを演じていたけれど、断然こっち。
一軍グループの新入りがいきなりリーダー格になって物語に貢献するみたいな話は定番(『聖トリニアンズ』、『ミーンガールズ』など)ではあるけれど、正直なところ、今回の主演の子にはあまり好感が持てず、キルステン・ダンストが途中で退場してしまったのは残念だった。最後の抗議するシーンも是非キルステンに主導してもらいたかったな。


ラストの"彼女たちのその後…"的なシーンで、生徒会長の子が銀行強盗を犯していて、なぜ?と思ったけど、Radical actvistとなっていたので、おそらく貧富の差を縮めようとしたがゆえの行動なのか
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