だい

TRAP トラップのだいのレビュー・感想・評価

TRAP トラップ(2004年製作の映画)
3.0
「去年マリエンバートで」風の、アートに全振りした構成の作品。

現実世界と、主人公の脳内で作り上げるストーリーとを錯綜しながら展開していく。
マリエンバートを通過してる人なら、アヤッシー監督がやりたいことはたぶんそれなりに理解できる。
逆にそういう構成アートを理解していないとそうとうキツいと思う。
アート系映画が好きな人なら最低限楽しめないことはない…はず。

マリエンバートと一緒で、
ああ、こういう映画なんだと理解した上でもう一度観ればもっとはっきりするんだけど、
もう一度観たいとは思わない出来なのがなあ笑


アヤッシー監督が日本のアニメやアメコミが大好きなのはひしひしと伝わってくる。
戸棚の中のウルトラマンフィギュア!
唐突な日本語曲も悪くなかった笑


意図のはっきりした映画なので、
ぼくは嫌いじゃないんですけどね。
正直日本版のパッケージデザインが悪いと思う。
当時多かったSAW風のパッケージにシチュエーションスリラーを期待した人も多かろう。
それを求める人から見たら、そりゃこんな評価になるでしょうよとしか。

マリエンバートとか、グリーナウェイ好きにアピールできてればたぶん評価は少し違う。
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