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天使の顔のnagashingのレビュー・感想・評価

天使の顔(1953年製作の映画)
2.5
導入こそ典型的なノワールだが、ジーン・シモンズはファム・ファタールとしては粗忽すぎるし、ロバート・ミッチャムは巻き込まれ系主人公としては冷静すぎる。中途半端なキャラ造形がモロに影響して後半は失速。製作のハワード・ヒューズが言うことを聞かないシモンズをプレミンジャーに差し出した、的な裏話を事前に知っていれば、多少はおもしろく観れたかもしれない。「感情的な小娘の手に負えなさ」は反映されている気がする。ラストは爆笑。あのいい笑顔、怖いけどアップにしないところに品がある。
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