デニロ

左利きの女のデニロのレビュー・感想・評価

左利きの女(1977年製作の映画)
2.5
「MUGO・ん…色っぽい」/詞中島みゆき、じゃないけれど、/言えないのよ 言えないのよ 言いたいことならどれくらいあるかわからなくあふれてる/ ・・・・・、ヒロインは画面の中でしばらく無言。/心はおしゃべりだわ、/と思いながら。

パリ。フィンランドから帰ってきた夫。子どもを寝かせ、レストランでディナー、そしてホテルに部屋をとる。夫のリクエストだ。/目と目で通じ合う そうゆう仲/じゃなくなって幾星霜。/言いたいことならあの日から誰にも負けずにあふれてる。/支配と服従。

朝。ホテルからの帰り道。声に出す。妙な啓示がおとずれる。言ったらいい。言えばひどいことになるわ。何のことだ。あなたはわたしから去る。行って。ひとりにして。

仕事中子どもが騒ぐ。集中できない。うんざり。怒鳴る。静かにして。子どもは言う。悲しいのはママだけじゃない。その言葉に思う。/私 気持ちは わがままだわ/

/無言 いくじなしね 無言 淋しがりね/

そんな映画。

1977年製作公開。原作脚色監督ペーター・ハントケ。111分。

新宿武蔵野館 12ヶ月のシネマリレー にて
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