カズマサ

左利きの女のカズマサのレビュー・感想・評価

左利きの女(1977年製作の映画)
4.0
表紙にもなってるけどこのワンシーンがライティング含めてほんとに凄い。女性の顔が影で隠れるように腕を組ませてて強い。一枚一枚魅せるような絵が多く、意図した映像ばかりで飽きなかった。
内容は読み取りづらいけど女性のお父さんが出てきてそこでかなり解説してくれてる感じがするので助かった。
女性が若く描かれてたので、おそらく早くに結婚出産し子育てしたのであまり自分の時間を持ててなかった。夫は冒頭北欧から帰ってきてたのであまり家にいない感じか子育ては女性がずっとやってたのかも。
夫と子どもを言い訳に自分のやりたいことができなかったと思っていたが、彼女のお父さんは(最後のエンドロールでも言及してるが)環境は関係なく自分の問題だと言い正している。お父さんとの邂逅後子どもと丘を登りに行ってるが子どもと向き合い直したシーンがある。

子ども同士の遊びが過激なシーンがあったけど戦争を揶揄してる?やられたら同じ分だけやり返すみたいな戦争ごっこ?当時の時代背景をいまいち理解してないけど。

左利きの女というタイトルはおそらく右利き基準で作られてる世界に対して環境のせいにしてはいけないという意味合い?と左利きにありがちな不器用さを劇中の主人公の不器用な生き方・精神状態を表してるのかもしれないなと思った。
劇中ちゃんと右手首に腕時計付けてるので左利き。
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