原題『Die linkshandige Frau』(1977)
監督・脚本・原作 : ペーター・ハントケ
撮影 : ロビー・ミューラー
編集 : ペーター・プルツィゴッダ
音楽 : ウリ・ウィンクラー
出演 : エディット・クレヴァー、ブルーノ・ガンツ、マルクス・ミューライゼン、他
寒々しい結婚生活に空しさを感じ、夫に別れを告げた女性が、幼い息子と2人で人生を取り戻していく姿を描くヒューマンドラマ映画。
「母、そして、自立しようとする女性」映画。
『ベルリン・天使の詩』や『まわり道』などヴィム・ヴェンダース監督作品の脚本家としても知られるオーストリアの作家ペーター・ハントケの原作小説を基に、ハントケ自身で監督と脚本を務め、ヴェンダースがプロデューサーを担当した作品。
マリエンヌの日々を淡々と、時にシュールな演出を散りばめ、独特の省略演出とリズムで自立する一人の女性を描いています。
子供達の戯れは面白かったし、お父さんとのシーンも良かった。歩くシーンが多いのも好印象。
個人的には、街を歩いているシーンで、知らない子供がマリエンヌの横を後ろ歩きで付いて歩いていくシーンが何故か印象に残った…
あと、小津安二郎へのオマージュとも言われてますが、確かに小津安二郎のポートレートフォトポスターを飾っていてリスペクトは感じましたが、作品としての小津安二郎っぽさはさほど感じなかったかなぁ。