魯肉飯

左利きの女の魯肉飯のネタバレレビュー・内容・結末

左利きの女(1977年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

良かった。ノスタルジックな雰囲気も好き。あと所々ギャグっぽくて笑える、本人たちはいたって真剣だからなおさら。
ドイツの左に関する慣用句のぎこちなさといった意味合いや、昔の右側が良い・正しい・男といった認識の反対的な立ち位置としての表題なのかな。私が左利きで色々と不器用で、言語化にも時間がかかって黙りこんじゃうからつい自分と重ねて観てしまった。
フローベールの素朴な心は純な心か。
ボールとバケツと消えた二人の子ども、2枚のブランケットと消えた二人の女たち。消えた先の関係の対比。ラストも自然と二人組になるみんな。独りで生きたくて過ごしていても、ふと誰かと寄り添ったり愛を囁き合ったり。そしてまた別れて離れて、独りだけど独りじゃない生き方もあるんだなぁ。
ブルーノ渾身の抉るような言葉が刺さってちょっと泣いちゃった。父の心中や忠告も優しくてぐっときた。
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