小津安二郎のポスターが飾ってあった。
はじまりと終わりのメッセージのような
セリフ
今ここにいるのに
“ふさわしい場所がないなどと
嘆くべきではない”
それから夜誰かを思いながら眠れるように
昼…
このレビューはネタバレを含みます
<人生をリセットした女の“家族、老い、孤独”>
これからの人生に懐疑を抱いた中年夫婦が出した結論は、夫は家族の絆を深めたい、妻は独りで生きたいというものだった。夫と別れて生きることを決断した女が、…
派手な動きはない、淡々とヒリヒリもどかしい。アケルマンのジャンヌ・ディエルマンが少しかぶる。
"今ここにいるのに、ふさわしい場所がないなどと嘆くべきではない"
この言葉を実感するための2時間です。…
いつまでも拭い切れない眠気に、春がきたことを知らされて、ひたすら積み重ねてきたことが、一瞬で水の泡と化しても、どうしてもあきらめのつかない何かがそこにあり、わたしはその物の持つ、と想像している手のか…
>>続きを読むフローベールの「素朴なひと」が作中に出てくる。大好きな作品なので、この映画を観てさらに相乗効果を受けてしまった。フェリシテの生き様。
『左利きの女』を観ている間、非常に曖昧な安心感に包まれた。電車…