マチャアキ

もっとしなやかに もっとしたたかにのマチャアキのレビュー・感想・評価

3.5
【森下愛子勝手に三部作】
〝十八歳、海へ〟と同年1979年製作の〝もっとしなやかに もっとしたたかに〟

妻に出て行かれた冴えない🙎🏻‍♂️男(高木勇一)と、ちょっと危なっかしい女の子(田口彩子)との「故意」の物語。或る日、路上で仲間内と揉めて、勇一の車に乗り込んできた若い🙍‍♀️女の子とその場から逃げることに。これが二人の出会いだった。この日は、彩子を駅まで送って別れたが、車の中に忘れ物があることに気付く。翌日、忘れ物を取りに勇一のアパートまで押し掛けてきた彩子。ここから二人のおかしな関係が始まるのだが、勇一の妻(君枝)や友人でチャラい海野も加わって話が拗れてゆく。妻に未練アリアリの勇一だが、家出して3年が経つこともあって彩子との成り行きの関係が続いていく。昔から君枝を想う海野が世話をして、街のスーパーで働いていた君枝。勇一との再起に満更でもない君枝はアパートに戻ってくるも、そこには👚パジャマ姿の彩子がいた。
終盤、彩子の母や義父が探しにくるのだが、彩子の裏事情を知ってショックを受ける勇一。親から逃げた彩子は、🚕タクシーに轢かれそうになりながらも笑みを浮かべてその場を去っていく。そこには彩子の華奢な体とは裏腹に、したたかな姿があった。彩子を追う勇一のラスト。彼の目に映ったものは一体何だったのだろうかー。
ヒロイン彩子役に森下愛子氏なのだが、安っぽいエロスは感じさせない作りとなっている。
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