ワンワン（「犬は人間の最古の友人」なんて人間が勝手に言ってますが、歴史上そんなことを言った犬は一匹もいないんでしょうね♪）
犬にしてみれば同じ動物でありながら欲望に殉じず、愛や人間性なんていう本当にあるのか無いのかもわからない概念を勝手に作ってそこから自分が外れれば勝手に悩む人間はそりゃグロテスクに見える筈
そんな目線を強調するかの如く、描かれるエピソードには人間の主に性と死に対する暗い欲望が盛り込まれていて、それを突き付けられた僕をなんとも不快な気分にさせてくれた（まあ、それがいいんだが）
キャラ映画として観れば、殺しも感情からくる行動の一つ以上には考えていないバクステールがいい感じ
他の犬を「犬」、人間を「彼ら」と呼んだり、恥の概念を知っている所を見ると犬の中でも異端の存在なんだろうか
それでいて主従を意識したり、発情を抑えられなかったりして犬らしい(？)本能に逆らえない所が犬派から見てやっぱり可愛い
「少年と犬」といい犬の声はオッサンじゃないといけないっていうルールがどこかにあるのだろうか
