さわだにわか

死霊伝説ヘルデモンズのさわだにわかのレビュー・感想・評価

死霊伝説ヘルデモンズ(1989年製作の映画)
3.5
マヤ神話に冥府シバルバーに降りた双子神が球技で悪神と対決するみたいな下りがあるらしいので終盤のゾンビとの生首バスケはそれを下敷きに、おそらく土着文化を踏みにじるキリスト教化とかアメリカナイズを皮肉って書かれたのだろうが、監督脚本S・P・ソムタウのドヤ顔が透けて見えすぎる社会風刺は基本的に演出がグダグダなので完全に滑っているし、下らないメロドラマとかどうでもいいのでさっさとゾンビ出して人食ってほしいとか思ってしまう。なんだよ最後の微妙なジュブナイル・ファンタジー感とか。こんなの子供5分で映画館出るだろつまんなくて。

失笑しか出ないがでもこれ本気で作ってるんだろうな。流用の可能性も捨てきれないがちゃんと冥府(洞窟)のセット組んでるし。民族衣装とか着せてるし。特殊メイクで「ハウリング」よろしく人体変形するし。わぁすごい巨大ゾンビになるんだ!と思ったら恐竜になって恐竜プロレスが始まったのは想定外でしたが。

冴えない人が本気で作ったしょうもないホラー映画はいいものだ。面白いとは言わないが…
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