Toineの感想文

無邪気な悪魔におもちゃが8つのToineの感想文のレビュー・感想・評価

3.4
【純粋だからこその底無しの冷酷さ】
邪悪な子供が登場する70年代ホラー。
大好物です♬
現代では作れないジャンルの映画だと思うので凄く貴重な作品のひとつではないかなって。
ということで日本版のDVDを購入して鑑賞いたしました。

冒頭、精神病棟の子供たちを乗せた護送バスが雪によるスリップで山道から転がり落ちる場面が何気に迫力ありました。
横転事故により逆さまになったバスから生還した5人の危険な子供たち。
助かったついでに4体となったバス運転手からなんの躊躇もなく腕時計を盗む手際の良さに笑ってしまった😂
ちびっ子ギャングじゃん。

映画開始15分くらいで何故か美女2人による意味の分かんないキャットファイトのカット等がありなかなか本題に入らなくて笑うw
はよちびっ子ギャングたちによる虐○を始めんかい。
焦らされてからの本題のカットも丸々スローモーションかつ緊迫感のないゆるふわな劇伴の中、子供たちが金槌などで大人をポコポコ数回殴るという力の抜ける演出。
これは4んでないでしょ…と思ってたら4んでたww
完全に笑かしに来てました。
5人の子供たちが力を合わせて共同作業している画はほっこりするので結構好きです。

キャットファイトの他にも大人たちによる要らないシーンが多用され間延びが凄かったです。
ラスト30分くらいからエンジンがかかり出します。
待ちくたびれたよ。
しかし子供たちによる56し方のセンスとバリエーションが豊かですしみんなで力を合わせて的な部分がとにかく可愛くて素敵でした。
「アメリカン・ゴシック(1986)」以外の作品でブランコを活用した56しが観られるなんて思っていなかったので感動いたしましたし。
後半おじが斧で56された瞬間の顔芸が面白すぎたので皆様にも是非ご覧になっていただきたいなって思いました。
後半からラストカットまで残酷さが増して行きすっごく面白かったので終わり良ければ全て良しって事で。
個人的に満足度が高いです。
子供とクソ映画がお好きな方におすすめな作品でございます。

【以下は余談です】
他の方のレビューにもございました、この作品の恐ろしい子供たちの中に(デイビッドくん役)肩の長さのふわふわの金髪でひときわ可愛い子が居て凄く気になりました。
一緒に鑑賞していた母がこの子はレイフ・ギャレット君といって昔アイドルをしていたと教えてくれました。
何と70年代に日本のTVCMにも出演されていたとの事。
ググった所、1979年にナビスコのアイダホポテトスティックというお菓子のCMの映像がY○uTubeで観れたのでリンクを貼っておきます(自分用)。
レトロで可愛い!
https://youtu.be/MLlEeNVDOuk?si=GRzYMex-kV-QUE67