華

ぼくのバラ色の人生の華のネタバレレビュー・内容・結末

ぼくのバラ色の人生(1997年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

これは観ていると、段々辛くなってくる類いの映画だった。
女の子になれると信じて止まないリュドヴィックに、初めは冗談だと思い、次には「やめろ!」と大人は叫ぶ。

家族が、その隣人が、トランスジェンダーを理解できない。笑いは嘲笑へ。そして嫌悪となる。

母親は比較的理解を示していたのに、途中から狂ったように息子を否定し始める。
前半悪役だった父親と立場を交換したかのようだった。

結局、家族はリュドヴィックというアイデンティティを受け入れたようだけれど、それに至るきっかけがファンタジーで描かれたのには、少し納得できない。
それには空想の世界ではなく、現実世界で気が付いて欲しかった。
華