タイ深南部のイスラム文化圏を舞台とする少年少女活劇。
中盤からの《マレー鉄道版スタンド・バイ・ミー》展開は不朽の名作というに相応しく、憧れの美人教師への贈り物とか、恋仇のワルとの固い握手とかもう甘酸っぱいっちゃら夕陽に叫んじゃら。これが1985年作であることの豊かさな。
『蝶と花』は、鉄道の屋根を根城にマレーシアへ米を密輸する子供達の活写が主だけれど、客車の様子や地方駅や町、タイ深南部の奥深い自然、マレー系タイ系の混淆する生活模様など諸々興味深い。南タイは島嶼部しか知らない自分には僥倖のひと時だった。
『フェーンチャン ぼくの恋人』“แฟนฉัน” https://twitter.com/pherim/status/1647070646470410241
『ハリームとファーン』(ฮาลีมกับเฟิร์น)https://twitter.com/pherim/status/1312246177581023234