超空間コベ

グルメホラー 血まみれ海岸・人喰いクラブ/地獄のシオマネキ・カニ味噌のしたたり/地獄のシオマネキ 巨大蟹のしたたりの超空間コベのレビュー・感想・評価

4.0
―――喰われるか!? 喰い倒れるか!?
…この邦題、あの『死霊の盆踊り』と同じ人がタモリ倶楽部の企画で付けたのだとか。
なるほどの妙ですな。

「プロのカニ俳優たち」?スゴイねぇ。養成所みたいなトコで育成されてるワケでしょ?
需要があるんだね。この世にはまだまだ知られざるカニ映画がたくさん存在してるんだなぁ。
撮影が終わったらまさか「スタッフが美味しく頂きました」とかじゃないだろうな…。☆

「コンピューター制御の巨大ガニ」?1984年版『ゴジラ』のサイボットゴジラみたいなモン?あれも全くアレだったけどねぇ(笑)
そんな潤沢な予算があるなら、残り8本の脚もワラワラ動くようにして、
下にシャシー付けて移動可能にすればかなりイイ線いってたと思うんだけど。
こんな酷評を受ける事も無かったでしょう。(笑)

皆さんがおっしゃってる様に、襲われるというより、勝手にパニくって自滅するパターンがほとんど。
バンジョー弾きのおっちゃんも凄絶でしたが、カニ博士の雄々しき散り様にはもう、涙を禁じ得ません…。
1950年代の怪奇植物映画で、動かないツタを演者が自分から体に巻き付けて苦しみもがく、アレを観てるような感じだね。(笑)
時代は1980年代に突入したというのに、やってる事は、1950年代にバート・I・ゴードン監督が量産した巨大生物映画とか、あの辺と全く変わらないという。

この映画いちばんのショックシーンは、ハイチ人青年が暗闇で遭遇した
「―――ハァイ!」だった。☆
巨大ガニの足が天井を突き破った時よりビックリしたぞ。(笑)

あと、序盤で主人公の青年が、ビールジョッキ2つを乗せた盆を片手で持ったまま
オバちゃんとクルクルッと一回転半するトコが、何気にスゴイと思った。♪
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