ゴン吉

ミネソタ大強盗団のゴン吉のレビュー・感想・評価

ミネソタ大強盗団(1972年製作の映画)
3.9
史実をもとにしたヤンガー兄弟とジェシー・ジェームズ兄弟らの強盗団による銀行襲撃を描いた西部劇。

南北戦争の傷が癒えぬミズーリ州。
鉄道建設の為に目を付けられた場所の住民は、なす術もなく鉄道会社に土地を奪われた。
そんな時、立ち上がったのがジェームズ兄弟とヤンガー兄弟の一団。
ミズーリの人々は彼らの恩義を忘れなかった。
1876年、ミズーリ州議会で、驚くことに彼らの恩赦の議案が提出された。
賛成多数の中、鉄道会社は対抗するために、議長に賄賂を渡して否決させた。
さらにジャームズ兄弟の首に1万5千ドルをかけ、探偵を雇って彼らを始末しようとした。
これがノースフィールドでの物語の始まりである。
ミネソタ州ノースフィールドにある銀行襲撃のため、コール・ヤンガーは、銀行家にとり入り、強盗仲間を警備員として送り込む。
その一方で、住民への強盗の噂を流して住民が自宅に保管してあった金を銀行に預けさせた。
そして一味は銀行を襲撃するが......

コール・ヤンガーはこの地で11発撃たれ、生涯の合計は26発にもなる。
彼のアウトロー時代はこの地で終了。
まさに伝説の強盗です。
本作品はコール・ヤンガーを中心に描かれていますが、鉄道会社の悪行の背景を知らないと分かりにくいかもしれません。
ジェームズ兄弟を中心に描いた「地獄への道(1939年)」とその続編「地獄への逆襲(1940年)」を併せて観ると、本作品もさらに楽しめます。
本作品は、野球がまだ珍しく、蒸気自動車や蒸気オルガン 、時限ロック式金庫など機械化がすすむ当時の様子も描かれていて興味深いです。

BS TVで鑑賞
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