horahuki

ブラッドビート 血に飢えた魔性の刃のhorahukiのレビュー・感想・評価

2.9
絶頂したら人が死ぬ!

1絶頂につき日本刀で1バッサリする鎧武者さん相手に、マリックさんもビックリな超絶ハンドパワーで対抗する親子+αを描いた何かよくわからんホラー映画。

『ベイビー・ブローカー』と同時にレンタル開始したWHD案件。これも人気ないのかサッサと取寄せできたので有り難く見ましたが、ザWHDって感じのある意味では素晴らしい作品でした。

冒頭、軍服みたいな迷彩柄に身を包み大きな弓で画面外の何かを射るオッサンを淡々と引き気味のカメラで捉えることで、まるで殺人鬼のような属性を与えつつ、次のシーンで一気に人間味を与えて印象を上書きするとこは好きだったんだけど、その後は良くわかりませんでした…。

山奥で暮らしている、子どもはもう産みたくない派の妻さんと子どももっと欲しい派のオッサンの地味な口論から息子と娘が帰ってくるとこからお話が始まるのですが、息子の方は彼女を連れてくる。この彼女さんと妻さんがバチバチってほどでもないんだけど、お互いに嫌なムード醸し出してていい感じ。

第六感的なもので彼女さんの到着を何となく予見してた妻さんは「どっかで会ったことことある」という違和感を覚えつつ、部屋に引きこもってわけわからんキショイ絵を描き続けてる。それ見て彼女さんは「妻さんの絵ドン引きだわ…」的な反応してるのが笑える。

妻さんには実は秘密があって、そこは具体的には語られないのですが、「多分こういうことなんだろな」ってな感じのヒントだけ其処彼処に匂わせてスルーしちゃう(ハンドパワーで誤魔化しちゃう)潔さはフランス映画だからでしょうかね。まぁ、ハンドパワーが割と良い役目果たしてはいるんですが。

ところどころで超大袈裟な反転映像を使うのですが、ああいうの私は嫌いじゃないですよ。
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