やむちゃ

少林寺への道のやむちゃのレビュー・感想・評価

少林寺への道(1981年製作の映画)
3.0
備忘録
中学3年生の時に鑑賞。
受験時期に鑑賞(さすがに私立受験終了後に観た…と思いたい)

前年の少林寺大ヒットを受けて公開された作品で、台湾映画。
観終わって感じたのは、「なんか古臭いなぁ」ということ。
それもそのはずで、1976年制作・公開された作品に、日本向けのシーンを追加撮影して公開したらしい(近年になって知った)。

ストーリーは、悪者に殺された将軍と家臣の息子たちが、少林寺で厳しい修行を積んで成長し、敵を倒すというもの。
見せ場となる少林寺の十八銅人(原題は少林十八銅人)は、少林寺木人拳の木人と同じような最終試験といった位置づけ。
どちらも現地では1976年公開なので、どちらかがどちらかにインスパイアされたのかも知れない。木人の元ネタは「方世玉三打木人巷」(68)らしい(少林寺木人拳の原題は少林木人巷)。

主役の一人カータ・ワンは、ブルース・リー時代からのスターで、このあとにはハリウッドでゴーストハンターズにも出演する。
目も口も大きく、暑苦しい顔(失礼)なので、リー・リンチェイやジャッキー・チェンのような女性ファンは付かなかったが、本格的なカンフースター。
もう一人の主役テン・ポンは、台湾での出演作が多いスター(香港映画にも出てはいる)のようだが、日本での劇場公開作は本作だけだと思われる。

少林寺が中国の広大な風景をバックに闘っていたのに比べると、今作は台湾のハゲ山やオープンセットなどでの闘いで、どうしてもチープな印象を持った。
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