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ブラッド・ピーセス/悪魔のチェーンソーの一のレビュー・感想・評価

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予想以上にひどい。"連続猟奇殺人の起こる大学に潜入する女性警察官"という脚本上の都合のために、"テニス選手がオフにバイト感覚で警察で働いており、そのコーチとして潜入する"という逆算的で無理くりな設定。そのうえテニスの試合シーンはマヌケで噴飯もの。もう見事。しかし、その女性捜査官が事件そっちのけで男子大学生とテニスに興じようとした矢先に殺人現場の惨状を目撃し、"Bastard!"そして"Bastard!!"もひとつオマケに"Bastard!!!"と3度も叫びあげるシーンは今作の白眉である。このあいだの『ビヨンド・ザ・ダークネス』もそうだったが、みんなラストで『キャリー』的な脅かしをやりたがる病が深刻。
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