浅野公喜

アーバン・エクスプローラーの浅野公喜のレビュー・感想・評価

3.3
ドイツはベルリンの非合法地下探索ツアーに参加した旅行者達が旧東ドイツの軍人に襲われるジャーマンスラッシャー。

副題は「ナチ地下帝国の謎」ですが、それから連想されるようなアドベンチャー要素は少な目。途中ガイドが負傷したことで助けを求め元の道を辿る側と現場で残る側と二手に分かれるも両者を交互に描くのではなく後者の残った側のみ描き、いかにも怪しい男にやっぱり襲われることに。

足を撃たれたり劇中では「シャツ脱ぎ」と形容されている腹の皮剥がしやそこに加わるそのまんま「傷口に塩」な拷問は迫力が有りますが皆3指摘されてるようにトドメを刺さなかったり、怪しい男の怪しい料理に堂々手を出す、電車内まで素の姿で車掌のフリして追い掛けて来てあまつさえ乗客が違和感を覚えない等襲う側にとって都合が良い状況が続き興醒めで、もう一組の方もあっさり途中退場&カタルシスも無く終了。

BGMも最近のシリアス系にありがちなはっきりしたメロディ無し&緩急無しの一定の音が流れる系が終始使われ人によっては序盤から睡魔に襲われそうですしその雰囲気から結末も想像出来そうなもの。設定や拷問は良いのでそれ目当てなら悪く無いかもです。
浅野公喜

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