似太郎

バッドタイムの似太郎のレビュー・感想・評価

バッドタイム(2005年製作の映画)
3.8
私自身、どうもこの手の粘着質な男が主人公の映画に弱いようだ。あのクリスチャン・ベイルが歯止めの効かない狂人を熱演している。
構成的にやや粗っぽい欠点もあるが、ラストはギリギリ破綻を免れた感じ。

原題はharsh times=不愉快な時間。タイトル通り、極めて不快なベイル演じる粘着警官の傲慢ぶりが否応なくフィルムに刻印されている。この役者の「プライベート」或いは「素顔」を覗き見したような感覚にも陥る佳作だった。

本作を観る限りでは、ベイルはやはり不快な男としか言いようがない。役者としては素晴らしいかも知れないが、人間的には屑そのものである。
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