剣々

東京スパイ大作戦の剣々のレビュー・感想・評価

東京スパイ大作戦(1945年製作の映画)
3.0
東洋のヒトラーの世界征服を阻止せよ!

第一次世界大戦後ヒトラーが世界征服を進める中、東洋のヒトラーに気付いたものは少なかった
それはタナカ・ギイチ首相である
彼の野望は極秘計画の成否にかかっていた
これはタナカ首相の陰謀を暴いた東京にすむアメリカ人記者の物語である

※まだ観てないん会お知らせあります
1945年の日本劇場未公開作品らしいです
戦争に突き進もうとする日本の思惑を暴こうとする新聞記者の物語
結構日本語が出てきて興味深いですね
タナカ首相やトウジョウ大佐らに目をつけられようがお構いなしの豪胆な記者ニックが主人公なのですが、ずんぐりむっくりなおじさんでした笑
彼が機密書類を巡って駆け引きを演じます
ヒロインもヤンキーマンガ顔負けな髪型が印象的

こんな時代の映画なのに、中国は国内の問題から関心を逸らすために反日世論を作り出そうとしてるとかセリフがあってちょっと驚き
どんだけ変わらないんだあの国
日本もこの時代は女性が物事を考えることは違法らしい
なんてとんでもない国家だ

東京が舞台の割にあんまり日本っぽさを感じない風景はご愛嬌…
出てくる日本人(という設定)が英語が流暢なのに日本語はカタコト
強面のスキンヘッドが日本語になった途端高めの声でソゥーデスカとか言い出して何度か聞き直すくらい変なツボに入ってしまった笑
主人公含めカタコト日本語を話す時は声が高くなるようだ
また荘厳な切腹シーンがあるんですが、神棚の前に来いと言ってやってきた場所は豪華な仏壇にしか見えない笑
と言った感じで大真面目なんだけど笑えちゃうことばかりです

終盤ニックの逃避行は意外と見応えあってカッコいい
宿敵オオシマ警部との柔道と子どもの喧嘩みたいなパンチを駆使した一騎打ちは変に印象的
絶体絶命のラストからの締めは中々に良きでした

正義を貫く記者の物語でした



【お知らせ】
次回まだ観てないん会のお知らせです
作品募集の結果初めて応募が被った作品があったので次回はそちらを鑑賞したいと思います
作品:東京物語
日時:9/3(土)21:00
※Amazon prime、U-NEXT等で配信中です

意外と応募作品が多くて驚きました
白黒映画結構興味ある感じなんでしょうかね
剣々

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